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無実の始人
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あなたを探しに 10話





過去の自分

新しい自分





追記より「あなたを探しに 10話」です♪
いつもより長いですw
そして、更新遅くなってしまってすいませんでした!><











*************************
あなたを探しに 10話
*************************





ーガチンッ
歯が痛い。
押された勢いでぶつけた後頭部に、鈍い痛みがわいてくる。
でも、唇は暖かかった。






「お疲れ様でーす!足もとにお気をつけて降りてくださーい!」
元気な係員のお姉さんがドアを開けて、どうぞ、とゴンドラから降りるように促す。
フェイトはそそくさと降りると、危なくないようにと、なのはの手をとって彼女を地上で迎えた。
彼女の両足が着くまで一心に注意をはらい、いつものことながら心配性な一面を見せると、なのはは「心配症だなー、フェイトちゃんは」と苦笑い。

その一つ一つが懐かしい。



「ママー!フェイトさーん!」
降りてきたフェイト達にかけてくるヴィヴィオ。
でも、ちょうど数メートル手前までくるとゆっくりとスピードを落として立ちどまった。


なぜか?きっと、眼の前にいる二人が手をつないでいたからだ。
母と呼べる人物と、後見人と呼ばれる人物。

フェイトはこの一日、とてもなのはに対してぎこちなかった。とはいっても、とても小さく細かい動作だったため、きっと今日のフェイトのおかしさに気づけたのはヴィヴィオぐらいしかいないだろう。
彼女は2人に何かあったと、幼いながらも悟り、観覧車で二人きりにするという作戦にうつったのもこのためだ。
そして、その策はうまく成功をとげた。その証拠にまだ、表情にギコチナさが残ってはいるが、二人は手をつないでいる。


ヴィヴィオの頬はいつのまにか上がって、やわらかく微笑んでいた。
「二人とも、おかえりなさい」








「「ただいま」」







****************













「これからも、親友としてずっとなのはの隣にいたい。」





フェイトは目の前の彼女に…心にコンクリートをつけて海に落としたように、感情を殺してそう言った。
その方が彼女が幸せになるなら、喜んでこの気持ちを海に沈めよう。もう二度と上がってこれないくらいに重いものをつけて…



ふと顔をあげると、なのはの膝に置かれた拳はプルプルと震えていた。
さっきの動作で悟った…なのはは自分のことがもしかしたら好きなんじゃないかって。
でも、彼女が引き返すのにはまだ遅くない。普通の幸せを彼女に送ってもらおう…




言葉は出さなくてもよかった。
でも、
「なのは…」
震えている彼女にいつのまにか手が伸びていて、その肩に触れる瞬間。








「うそですよね…」









ビクンと伸ばした手が跳ねて、その場から動かなくなくなる。
「隊に復帰して、ヴィータちゃんに聞いたんです。私たちは小さい頃からずっとこ…恋人だったって」
「私がなんていうか試したの?」
「そういうことになります。結果的には…」
素早い動きで固まっていた手の首を捕まえられて、フェイトは逃げられなくなった。
「なんで過去をなかったものにするんですか!?私は…過去が欲しい…フェイトさんと一緒に過ごした日々を思い出したい。なのに…なのに、私が思い出したいその過去をなんであなたは捨てようとするんですか?!」

逃げないでくださいよ!私から!


ゴンドラの中でなのはの声が響いた。
そして、沁み入ってゆく。ゴンドラの壁に…過去を捨てようとしている人の心の中に。







「でも、なのははせっかく私のことを忘れて…。やり直せるんだよ?普通の幸せを」

ーパンッ

「そんなものいらない…っ!私は記憶がなくても、フェイトさんの恋人でいたい!」
やっと、頬が熱くなってきて、痛みも一緒にやってきた。
でもそんなものは感じないのと一緒だった。フェイトの頭にはもっと熱いものがこみあげていたから。
「なのはは、そんなことしたら一生家族に喜んでもらえないかもしれないんだよ!?小学校や中学校の友達からも!ミッドチルダの人だって、一部にはまだこういうのは理解が得られてないの!私はなのはのこれからのことを思って…!」






ーガチンッ
歯が痛い。
押された勢いで窓にぶつけた後頭部に、鈍い痛みがわいてくる。
でも、唇は暖かかった。









「まだわからないのっ!?私の幸せは、フェイトちゃんと一緒にいることなの!親友してだけじゃなく、恋人として!」
直前にあるなのはの目が次第に潤む。

「好きなの…心のどこかがいつもフェイトちゃんとつながっていたいの…」

崩れるように鎖骨のあたりに顔を埋められて、なのはのいつも使っているいい匂いのシャンプーの香りが鼻腔に漂ってきた…久しく嗅いだ匂い。

「私のことをおもってくれるなら、一緒にいてください…。私は周りに祝福されなくても、あなたと一緒にいたい…。連れ添い歩く一人の人間として…」
ゴロンと重苦しい音をたてて、心が昔へ振り向いた。なのは達が記憶をなくす前の自分へ。
知らない間にフェイトの拘束されていた方の手は解放されていて、その手でそっと彼女の頭を撫でてみる。
撫でると同時に強く自分の方に引きつけた。









急に今の考えを全部捨てろなんて言われても無理かもしれない。
前のなのはにですら、もし男の人で新しく好きな人ができるとしたら自分は身を引くつもりがあった。もちろん、後髪を引かれるどころか、この体ごとひっぱられそうだが…
しかし、今でも終わらない気持ちに今の彼女が答えてくれるのなら、少しずつ歩み寄っていってもいいのかもしれない…
記憶をなくさせてしまってから、ずっと自分のせいだと追い込んで、好きだという気持ちに嘘をついてここまできたけど…
今も昔もなのはが好きという本質だけは、絶対に変わらない。





あぁ、そっか。
結局自分は、自分を傷つけたかったんだ。過去をなくさせたのは自分のせいだから…
だから、本当の気持ちから目をそむけて、自分たちの恋の障害だった世の中の意見を、正論な言い訳にして逃げたんだ。
そうやって、自分の心を無理矢理苦しい方に追い込んで、自分に辛い思いをさせたかったのに…
なのはが辛い思いをするなんて、考えてなかった。
なにがなのはのことを考えてだ…結局は自分のためじゃないか…



「でも、私はなのはの記憶をなくさせたんだ…どうやって償っていけばいいの…?」



さっきまでとはうって変わって、自分でも聞いたことないくらい弱々しい声だった。
ウーンとなのはは唸りながら、考えるポーズをする。
ふと、ゴンドラの外に注意をむけると、4分の3もすぎて銀河の海が遠いところにいってしまっていた。

「…フェイトちゃんの償いは…ん?これって”償い”って言葉でいいのかな…?まぁ、いいや。…もし、フェイトちゃんが記憶をなくさせたと思ってるのなら、私に今までを教えて。前の私にはなれないけど、少しでも本物の私に近づきたい」
まだ、数か月しか知り合ってからたってないけど、好きだって思う気持ちは本物。なのに、私はフェイトちゃんのこと、知らなさすぎるから…だから、教えてほしいんだ。今までの恋人としての私達を。
そういって、彼女はまっすぐにこちらを見つめる。

「でも、それじゃぁ私は苦しい思いをしない…なのはやヴィヴィオに与えてしまった苦しみは自分にも与えなくちゃ。」
「あ、いつもさ、フェイトちゃん昔の話をすると悲しそうな顔してたよね?この間なんて泣いちゃったよね…」
きっと、この3人で遊園地デートとしようって話をしたときのことだろう。
「思い出す痛み…それでいいんじゃないかな?」
「…ぷっ…ククク…な、なのは、それ今かんがえたでしょー」
フェイトは思わず噴き出した。
真面目な顔をしてさもちゃんと考えていたようにいっても、言葉の最初に「あ、」なんて入れた時点でまるわかりだ。
「ち、ちがうよ!フェイトちゃん!」
「はいはい」
まだおかしいのが堪えられなくて笑っていると、なのはは拗ねてアサっての方向に顔を逸らしてしまった。


「あ、そういえば…」
ふと、いまさら思い出したように彼女は口を開く。
「私、フェイトさんのことフェイトちゃんって呼んでた…」
たしかに…
頬をぶたれたときには、確かなのはは”フェイトさん”ではなく、”フェイトちゃん”と呼んだ気がする…
「いいよ、フェイトちゃんで」
微笑みかけると、なのはは弾んだように嬉しそうに笑った。
「よかった!ずっと、フェイトさんって呼んでるの堅苦しくて嫌だったんだー」
にゃはは、と笑っているのをみると、さっきまでの会話が嘘のようだ。






さぁ、もうすぐ地上だ。
降りたらあの子の頭、撫でてあげなくちゃ。ありがとうって。
なのはと話せる時間をくれて…深く考えすぎて本質を見失ってしまった答えを打ち消してくれる時間をくれてって。





「あ、そうそう」
「なに、なのは?」
「お父さんと、おかあさんはきっと、いや絶対に祝福してくれるよ。だって、そういう人たちだもん」
笑うなのは。
降りる場所が近づいて、係員のお姉さんがゴンドラにちかづいてきいた。













*****************
恋しちゃいけないって思うのって結構突発的だったりしませんか?
んで、周りに諭されて素直に生きることに気づく…
管理人は大体いつもそんな感じですwww
フェイトさんも素直に生きるのにきっと不器用な人間なんだなって思ったり。

ここのシーンを書きたくて前回を書いたのですが、ちょっと傍からみればフェイトさんが優柔不断になりすぎですね><これから善処します((汗
好きっていう本質に布をかぶせて偽ったのが前回、なのはさんがその布をビッリビリに破いたのが今回だと思っていただければwwww
批評は甘んじてうけますので、どんどんダメだししちゃってください><


それと、今回こんな感じに構成したのは、現在タランティーノ監督映画の勉強をしていて、あの人は神だと思ったからだったりwww女性にはあまりお勧めできない表現(血とかがビューっとでてきます)がありますが、もしよければタランティーノ監督のデビュー作を見てくださいwwあの構成は衝撃でしたwww

おっと、今回はあとがきが長くなってしまった(゜Д゜)
お付き合いいただきありがとうございました(ヘコヘコ
まだまだ続きます!
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COMMENT

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● 吉野さん……
魔ぎゅなむ | URL | 2008/12/14(日) 15:38 [EDIT]
 グッッッジョォォォォォォーブゥゥゥゥゥゥゥーッ!!!!!!!!!!(魂の超絶咆哮
 はぁはぁ……すいません、あまりに嬉しすぎて魂が咆哮を上げてしまいました(汗
 で、でも、それだけよかったってことで♪
 しかし、前回だけを読むと「BAD END!!!!?」って感じでしたけど、今回はHappy ENDに……なってくれるかなぁ(滝汗
 いや、あまりにトントン拍子なのでちょっと不安に。
 きっと、大丈夫だって、僕信じているから!!!
 それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。

キリル | URL | 2008/12/14(日) 17:05 [EDIT]
ヒヤヒヤしながら読んでいた自分が(ry
何はともあれいい方向へ行ってくれているので安心ですw
まだ何かありそう・・・な気もしませんがw(待て
さてさてどうなるのか楽しみですー

余談だけど血とかがビューっとでてくる作品は一応平気です・・・2次元限定だけどね!(待て
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2008/12/16(火) 03:33 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

吉野 | URL | 2008/12/17(水) 23:07 [EDIT]
>まぎゅなむ様♪
ちょwww魂からですかwwww
それだけ安心していただけたならよかったです(*´∀`*)
……(ニヤリ
そうか、安心していただけたかぁ~ww
前回ではこのままフェイトさんがどうにかなっちゃうバッドエンドのパターンに憶測できますもんねw
トントン拍子ですね~…二度あることは三度ありますよ☆きっとww
信じて下さると!?あれですね、これから吉野教でも立ちあげましょうかwwww
これからもがんばります☆

素敵コメントありがとうございましたー♪






>キリル様♪
前回の展開ではやはりヒヤヒヤしますよねww狙ってましたがwwww
とりあえず、今はいい方向に向かっています!この後は…うん、まだ言えませんよ^^
なのはさんとフェイトさんの行く末…いったいどこに収まるのデショーw
まだ頑張らさせていただきます!

いわゆる、せみの一種がなくころにとかは大丈夫なんですね、わかりますwww
三次元はグロすぎてやっぱり目をそらしちゃいますよね?!w

素敵コメントありがとうございましたー♪







>蓮momo様♪
2人が離れちゃうのはやっぱり辛いですよね><
フェイトさんは、いつも自分の気持ちにフィルターかけて自分を偽っちゃう子ですもんね~^^
それをやぶれるなのはさんは偉大だwww
ヴィヴィオは大変イイコですよー><もうね、ホント親孝行してるなってww
これからも頑張ります!!
リンク大丈夫ですよ^^うちも貼らせていただきますね(*´∀`*)

素敵コメントありがとうございましたー♪

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