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無実の始人
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あなたを探しに 8話





I want to back.





追記より「あなたを探しに 8話」
内容的には9話とセット。前半のような感じです。思ったよりも長くなったので分割w












*********************
あなたを探しに 8話
*********************










日もすっかり落ちたこの時間帯、周りには他に家族と言われそうな集団もなく、カップルぐらいしかいない遊園地の敷地内。

「なのはママ、フェイトさん、楽しいね!」
フェイトとなのはに挟まれ、片手ずつ二人と手をつないだヴィヴィオが顔を少し火照らせて笑った。
この一日色んなアトラクションを回り、足もくたくたのなのはとフェイトをよそに、ヴィヴィオはまだまだ元気そうに2人の先を歩いて行く。
その小さな背中は、まだこの遊園地の有名なジェットコースターに乗れる高さに届くことはなく、身長測定器の前でさっきまで駄々をこねていた姿がフッと思い出され、声にならない程度に小さく笑う。

楽しみにしていたのに残念だったね、ヴィヴィオ。

でも、そのあとに買ってあげたソフトクリームでコロッと先のふてくされてた表情がコロッと変わったあたり、まだまだ子供なんだと実感する。
今日、なのはが作ってくれたお弁当を食べている時は魔法の勉強の一環として、私やなのはが出した問題にすらすら答えていた彼女が、どこかへ行ってしまったような錯覚。





ふと、ピョコピョコと揺れる彼女の髪が目の前から、なのはとフェイトの間に下がってきた。
「最後は3人で観覧車だよ!」
そういって、グイグイと大きな円形までフェイトとなのはの手を引っ張るヴィヴィオの手はとても暖かくて、少し汗ばんでいた。
走らなくても大丈夫だよ。ヴィヴィオを挟んだ反対側にいるなのはは苦笑いをして、それから「ねぇ?」と同意を求めてくる。答えはもちろん、「うん」だ。
3人一緒になって楽しそうに駆けていくのが、フェイトにはなんだかついこないだのことのように思えて仕方ない。二人の姿をみて、ちょっと心が浮いた感触がした。











見上げれば済んだ黒の空に、いくつものゴンドラがぶら下がっていた。
白の骨組みの間に見える星たちは、観覧者と一緒にイルミネーションの一部と化している。手を伸ばせば今なら掠ることぐらいはできそうな気がする。

ヴィヴィオを挟んだ向こうにいるなのはは静かに頂点の赤いゴンドラを眺め、ゆっくりと息を吐き出していた。もしこれが1月ごろなら、きっとその息は観覧車の骨組みと同じぐらい白くなっていただろう。

なのはのその表情が、どこか緊張したようにみえるのは見間違えだろうか?

ふと、彼女を眺めていて違和感をもったのだ。なにか、いつも落ち着いて物事を考えている時とは違うように真剣に悩むしぐさ。
それとも、そう見えるのは、自分の顔が緊張で固まってしまっているせいなのだろうか?
いつか伝えなければいけない言葉が心の中で沈殿したように溜まっているから、自然と世界をみる視界にフィルターがかかってしまうのも仕方ないことだと自分自身を納得させる。


なのはに伝えなければいけない言葉…それは…


「なのはママ、フェイトさん、前に詰めなくちゃダメだよー。」
自分の腰辺りで声がして、急にぼやけていたピントが現在に合わせられる。
ボーっと考え事をしていたためか、ヴィヴィオが注意したように前のカップルとの間が思ったよりも空いていた。
ダメだよ2人とも、後ろの人に迷惑でしょ、腰に手をあててヴィヴィオがフェイト達の背中を押し、前に進めさせてくれる。

でも…
(自分はともかく、なのははなぜボーっとしていたんだろう…)
なのはだって考え事くらいするのは知っている。でも、ヴィヴィオの前まであんなに考え込んだなのはは初めて見た気がしたのだ。




観察の意味も含めて、なのはの顔を眺めていたら、フェイトの視線に気づいたなのはがこちらを向いて、怒られちゃったね、と無邪気に笑った。
そ、そうだね、慌てて視線をヴィヴィオにかえると、幼い女の子は少し膨れていた。
せっかく3人できたのに、自分達がボーっとしてるのが気に食わなかったのだろうか?
「ごめんね、ヴィヴィオ。」
何がとは言わずに素直に謝ると、幼い女の子は頷いて返してくれるのだった。






一日アトラクション乗り放題券を握りしめて、前にいたカップル達がゴンドラに乗りこんでいくのを見守る。
もうじき自分たちの順番のため、乗り降りする指定された場所で待っていると、すでに他の地点で客を降ろした空のゴンドラが地を這いずるようにこちらに向かってきていた。
「次のお客様、足もとにお気をつけてお乗りください。」
係員の女性がドアの部分をもって、いつでも閉めれるようにゴンドラと一緒に歩いてくる。
ミッドチルダでも最大級のこの観覧車は1週20分前後。再び地上を踏むのはだいぶ後となる。


なのは、フェイトの順でゴンドラに乗りこみ、席はヴィヴィオが座りやすいように2人が対面するような位置で奥に詰めて座っていた。
「さ、ヴィヴィオ足元気をつけてね。」
ドアの方にフェイトは目線をやって、ヴィヴィオを迎えるように、初めて彼女に後見人になるとつげた時のような表情を向ける。


しかし…



「いってらっしゃい。ママ、フェイトさん。」










彼女が乗り込んでくる様子は微塵もなかった。係員も察したのかヴィヴィオの方だけに、ドアを閉めてもよろしいですか?と丁寧に聞く。
「「ヴィヴィオ!3人で!」」


乗ろうよ。


声が重なり、2人とも腰をあげて手を伸ばす。
ゴンドラはちょうど地上から出発するところだった。
これからこの密室は銀河の海へ向かう。

「いいですよ、閉めてください。」
「ヴィヴィオ!」
ヴィヴィオその言葉を聞いて、係員はすぐさま2人を入れた密室のドアを閉めた。安全のため、閉めなければいけないギリギリまで待っていたのだろう。






フェイトとなのはは黒い海へ旅立った。
時間は20分…話す時間は十分とれている。
(伝えよう…なのはに…)
これからいう言葉を想像して心が苦しくなった。
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COMMENT

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● 管理人のみ閲覧できます
| | 2008/12/04(木) 08:28 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
● どっちだぁぁぁぁぁーっ!!!!!
魔ぎゅなむ | URL | 2008/12/04(木) 13:29 [EDIT]
 フェイトさんが言う言葉はどっち!!!!?
 A「私となのはは恋人なんだ」
 B「私となのはは親友なだけだよ」
 Aならなのフェイorフェイなのスキーとしては最高、もしくは究極的にOKですが、Bは……Bは(号泣
 ああ、本当にどっちなんだろう? 続きが気になるぅぅぅーっ!!!
 そして、ヴィヴィオがナイス。やはり、フェイトさんを心の中では「パパ」と呼んでいたのですね(大号泣
 ゆえに、続きも期待しています。そして……小悪魔と呼んでごめんなさい(土下座
 それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。

吉野 | URL | 2008/12/05(金) 23:41 [EDIT]
>ナイトフリーダム様♪
ヴィヴィオは親孝行な娘なんですよwそして、小さくして策士というwwwヴィヴィオ黒いなーw
フェイトさんがなにを話すかはドキドキしてまっていてくださいwヘタレなフェイトさんは重要な話をしないって可能性も確かにありますねー^^んで、ヴィヴィオに次の日の夜くらいまできっと会話してもらえないんですよwww

素敵なコメントありがとうございましたー♪



>まぎゅなむ様♪
なのフェイの明日はどっちだ!(笑
AかBか…それは次回でしか言えませんよー><というか、ホントにその二択しかないのかな?wwww(ニヤリ
甘アマならA、シリアスならBですね!
続きが気になって悶えるといいですよ!(ぇ
ヴィヴィオは本当に空気の読めるいいこですよねwなのはさんも、フェイトさんも大好きで、二人にくっついてほしいんですよw

いえいえ、気にしてるわけではなく冗談として小悪魔と使っているので、お気になさらずw
うちのSっぷりというか、いたずら心というかwまぎゅなむさん弄りてー、みたいな感じです、eminさんのようにwww
むしろ小悪魔は、気にいるというか、ss書きの自分にピッタリすぎるのでつかっただけですのでー(*´∀`*)
では、これからもがんばります!!続きをお楽しみにーw

素敵コメントありがとうございましたー♪

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