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無実の始人
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あなたを探しに 5話
連載再開です!!おまたせしてすいませんでした><((ヘコヘコ






いつも 

生まれ変わっても








追記から、あなたを探しに5話です♪
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あなたを探しに 5話
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「た、ただいま…」
自動ドアが開いて、3人の家の玄関で黒いハイヒールを脱ぐ。
ママー!フェイトさんが帰ってきたよー!と愛娘の声がリビングの方で響いて、トテトテという足音がこちらに近づき、その後ろを少し大きな足音がついてきて、リビングのドアが開かれた。


高町なのは。
高町ヴィヴィオ。



フェイトの…

フェイトの大切な人達だ。





「お、おかえりなさい…フェイトさん」
「おかえりなさい!フェイトさん!」
数日前までは、「フェイトちゃん」「フェイトママ」だったのに今は「さん」付けで呼ばれていることに密かに沈んで、ただいま、ともう一度二人に帰りの挨拶をする。

なにかがズレて、違和感を感じるこの帰宅風景にフェイトは居心地悪く感じてしまった。いつもなら、すぐにゆるめる黄色のタイもそのままに、フェイトは家に上がって二人の間に入り込む。
「ヴィヴィオと二人で夕飯作っておきました。一緒に食べませんか?」
他人行儀ななのはを見るのが辛い。どうしよう、自分の日常はこんなのじゃなかった…もっと、柔らかくて親密で…こんなにギコチナイ家じゃなかったのに。




と、不意に手を下から握られて、視線を動かせば…ヴィヴィオが小さな手で私の冷え切った手を包んでくれていた。
ニヘヘと笑って、手どころか心まであったかくしてくれた笑顔に、一瞬涙腺がゆるんでしまい、眼尻の涙を人差し指で拭う。
「ありがと、ヴィヴィオ…」
励ましてくれてるんだね…





















あの日から5日後、二人は病院の方で様々な治療を受けて帰ってきた。ロストロギア関連の被害でもあるし、技術部も含めた医療チームが組まれ、二人の記憶のサルベージが丁重に行われたが…その結果は無残に終わった。
現在も研究は続いており、無限書庫の方でも『アラジンのランプ』について全力で調べられてはいるが、願いの打ち消しの事例はあまりないらしく、成果をあげられないまま、とりあえず二人は一旦帰宅することとなっている。
結局、記憶を失くしたのはフェイトに関するところだけであり、生活に支障がでることはないと判断した医療チームが、様子をみるためと、日常生活を送る途中で急に思い出す可能性もあるかもしれないということで帰宅を推奨したのだ。


そんな二人がこの家に帰ってきてからしばらくたった。


お互いの記憶をなくさず仲のいい二人に、一人フェイトは疎外感を覚えてしまうときがしばしば続いていた時期もあったが、二人も初対面と同じフェイトにだんだん慣れてきたのか、今は普通に喋りかけてくれるようになっている。
たまに写真をみせて、こんな思い出があったんだよとか…自分がどんな人物なのかとかも二人に話してあげたりする。そのたびに、記憶をなくす前の二人に思いをはせて、苦しくなってしまうのだが。
なのははまだ、時々暗い顔をするけど、それでも最初のころよりはだいぶましになってきた方だろう。
フェイトのことを忘れてしまったから、きっと罪悪感をなのははもっているんじゃないか。一緒に住んでいるということはそれなりに…仲のいい…関係であったと推測できるだろうから。



















「今日はハンバーグなんですよ、ヴィヴィオの希望で。」
「そっか。よかったね、ヴィヴィオ。」
隣のヴィヴィオの髪を梳くように撫でてあげると、気持ち良さそうにヴィヴィオは顔を緩めた。

これだけ見れば、いつもどおりなのに…



「フェイトさんは…」
ふと、先を歩いていたなのはが振り返る。
「ん?なに、なのは」
「あ、いえ、なんでも…」
と言って、再び歩き出してしまい、リビングのドアに彼女の姿が消えた。
なんだろう?と言葉の続きを疑問に思いながら、続いてリビングに入ろうとする寸前、フェイトはヴィヴィオにクイクイと手をひかれて、リビングのドアの前で止められた。
しゃがんで、と手で合図するので、膝を曲げて耳を出すと、ヴィヴィオは口に手をあててヒソヒソ話をするように話しかけてくる。

「なのはママね、フェイトさんの好きなものなにかなー?ってさっきずっと言ってたんだよ。」

それを聞いてフェイトは一気に顔が熱くなった。

耳まで朱に染まって、パクパクと口を泳がせる。
なのはが、自分の好きなものを聞きたい?それは、やっぱりもぅ心を許してくれているってとっていいのかな。
フェイトは、色々考えるよりも先に立ちあがって、リビングに立ちながら滑り込むようにして、
「な、なのは!」
エプロンをつけようとしていた彼女に声をかけた。

なのはの作ったものなら、なんでもおいしいよ!

そう言いかけて、ギリギリのところで押し込める。私を知らないなのはがこんなことを聞いたら、変な人としか思ってくれないだろう。
つまり、言いかえれば昔のなのはなら言えた。でも…

「わたし、肉じゃが好きなんだ、なのはが作った肉じゃが…。よかったら、明日頑張って早く帰ってくるから、作ってくれないかな?」
心臓がバクバク言ってる。大好きな人に嫌われたくなくて、慎重になりすぎてるんだ…特に今のなのはには。

言われた方のなのははというと、キョトンとした顔をしてから、私の後ろをみたあとに、
「はい、わかりました、フェイトさん!」
カラッとした笑顔で、エプロンのひもをしめてなのはは台所に向かった。
ヴィヴィオもおいで、と手招きすると二人でなにやらフェイトに聞こえない程度の声量で小話をしてからキッチンに消えていく。






彼女の今さっきの笑顔が頭の中で何回もリフレインされる。
笑顔が心の中に響いて、どこかがキュッとひきしまった。












(あぁ…わたしは…)




























いつでも

君に恋をする












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