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無実の始人
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DATE: 2008/10/01(水)   CATEGORY: なのフェ中編
黒ノ召使 5話
遅くなってすいません!!!((汗
やっと更新です><
明日、拍手返信も更新予定です(´ω`)ノシ

それとですね、明後日ある方とお会いしてきます!!
粗相のないよう気をつけねば…(´ω`;;;;;;))))


それでは、追記より「黒ノ召使 5話」です!!








*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
黒ノ召使 5話
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+







「ねぇ、アリシア…。反乱軍がそこまできてるんだよね?」
「うん…。」
「この城も…落ちちゃうのかな…?」
おやつの時間、二人だけの姉妹の時間はいつもよりピリピリした雰囲気だった。
「そうだね。」
「もし…」
「フェイト。ちょっと黙って…。」
アリシアは窓の外をみながら、ティーカップに口をつける。
「でも…」
「黙って!!」
フェイトの肩がビクンと跳ねる。

アリシアは、このまま反乱軍が進軍して城を落とせば城の前の斬首台で処刑されることになるだろう。
自分の死と向き合って、怖いはずがない。どんなにみんなの前で強がったって、所詮14歳なのだ。
フェイトは、ただそうなる運命のアリシアを希望をもたせるために、励ましたかった。
ただ、アリシアにそう言われるとなす術がない。

(なす術がないといえば、処刑もか…。)

少し自重気味に心で笑う。
おんなじ顔をしていても、自分はアリシアじゃない。背負う運命も責任も全く違う。


彼女に課せられたものを、自分が背負うなんてできっこないのだ…。






(あ、…そうか…。)







ふとあることを思いつく。
それと一緒にやるべきことも浮かんできて…
「アリシア、今から半日出かけていいかな?夜には戻るから。」
「…一緒にいてく…」
「?」
「なんでもない。いってらっしゃい。馬も貸してあげるから、夜には絶対帰ってきてね。」
「ごめん、ありがとう、アリシア。」











*************************













≪願いを書いた羊皮紙を 小瓶にいれて 海に流せばいつの日か 思いはみのるでしょう≫
唸る海風。
耳を突き刺す波の音。
遠く流れていく小瓶。
「                         。」
フェイトは、今来たばかりのアイルスのある伝説の海に背を向けた。















********************



夕暮れが城を真っ赤に染めたころ、フェイトの姿は黄の国の城に戻ってきていた。
しかし、いたのは召使にしては少し贅沢めに造られた自室ではなく、暗い暗い独房。



城の最下層にある、螺旋階段を下った先の一つの鳥かご。紅の光が少しだけ入る、なのはの今の居場所だった。


「こんばんは、なのはさん…。」
「フェイトちゃん!こないだ貸してくれた本読み終わっちゃったよ~。」

暗い箱に咲くひまわりのような笑顔。食事や、なのはが退屈にならないようにと足を運んだ時、いつもこの微笑みに苦しい思いをしてきた。
「なのはさんは、本を読まれるのが早いんですね。」
フェイトの言葉に、なのはは「うん。」と、牢屋に入れられていることがちっとも辛くないように頷く。










「…なのはさん、実は今日はやるべきことがあって、ここに来ました…。」
「?」









ポケットの中ならジャラジャラとたくさん鍵のついたリングを取り出す。
そこから、708番と彫られた長細い鍵をつまんで…













「あなたを助けに来ました。」
「え?」











突然のことに、なのはも驚きの声を止められなかった。
無理もない。緑の国から連れられてきて、1か月とたたないのだ。早くて3か月、遅くて半年はでられないと、なのはは覚悟していた。


「なんで?なんで、こんなにも早いの?フェイトちゃん、私を庇いきれなくなったの?」
「いえ、そうじゃないんです。…きっともうすぐ、この国は反乱軍の手によって終わるでしょう。だから、早くあなたを逃がさないと…。あなたは、もう死んだことになっています。この城が落ちたとしても、ここには誰もいないことになっているから助けはきません。」


「待って、この黄の国が滅びる?!どういうこと?!」

「国民が悲鳴を上げることより、武器をもつことを選んだ…そういうことです。若干、国民じゃない人達も混じっているそうですが。」

「国民じゃない?」
怪訝な顔で、なのははフェイトの顔を覗き込む。
「えぇ、話によれば緑の国の人…そして、青の国の兵士も混じっているらしいです…」
「そんな!はやてちゃんのところの兵!?」


なのはから出た単語に、ドクンと心臓が跳ねる。
イヤな気持ちがドロドロとうずまいてきて、心が揺らいでいるのがまるわかりだった。


「とりあえず、早く逃げてください…。今度こそ、本当に死にますよ?もう、反乱軍はすぐそこまで来ています。」
「でも…フェイトちゃんは?逃げようよ、一緒に…。ここにいたら危ないよ。」





「私は…やるべきことがあるので…。」




グッと手に力を入れて答える。
そして、なのはの目をまっすぐ見つめてフェイトは言い放った。















「ヒドイことしましたが…あなたに会えて、本当によかった…。」















必死に涙をこらえながら、初恋の人の姿を目に焼き付けようとする。
蒼い瞳を、紅の瞳で据えて、脳にやきつけんばかりに。






と、急になのはは立ち上がり、フェイトのいる牢屋の外へと降り立った。

ペタペタと汚れた足でフェイトの近くに近寄る。





ーチュッ
かすかに、フェイトの頬になのはの唇が触れる。






「私も会えてよかったっ!でも、過去形にしないでね、フェイトちゃん。やるべきことが終わったらまた会ってよ。ここじゃまだ言えないことがあるの。」

そうやって、暗い地下で太陽に向かう花のように笑う。

「やるべきこと…フェイトちゃんのことだから、危険なことしそうだけど、必ず生きていてね!」

フェイトは、なのはの唇が触れたほっぺたをおさえ、赤くなりながら自分より背の高い彼女を見つめた。
困った笑顔をしながらフェイトは、
「わかりました、じゃぁアイルスという港街にいてください…。やるべきことを終えたら追いかけるので…。」

「うん!待ってるよ、フェイトちゃん。


もっといろんな話がしたい。

フェイトちゃんがどんな子なのか知りたい。

これから、たくさん知りたいことがあるんだ。


だから、絶対生きて会いに来て。」














また、素直に笑えず、困ったような笑顔をしながら
「…じゃぁ、秘密の通路を教えるのでついてきてください。」
フェイトが向かったのは、螺旋階段と反対側。


少し出っ張ったレンガを押すと、鎖が巻きとられるような音がして、出てきたのは細く長い通路。

「ここをまっすぐ…絶対に曲がらないで進んでください。そうすれば、外に出られます。」
「うん。じゃぁ、また生きて必ず会おうね、フェイトちゃん。来るまで、ずっとアイルスで待ってるから。」


そう言って、彼女はフェイトに別れの挨拶として手を振る。


フェイトは、さっき押したレンガをひきぬきながら、閉まっていく通路にいるなのはに微笑んだ。






そして、壁が閉まってきて、お互いの片目しか見えなくなったとき…

























「大好きですなのはさん…そして、ごめんなさい…。」



























ーガシンッ













なのはの、驚いた顔を最後に二人は見えなくなった。






























(あなたの元にいけそうにないです…。)


フェイトとなのはの間にはとても厚い壁。声も振動も伝えられなかった。
ただ、壁を挟んだ牢屋側、泣き声がむなしく響いていた。
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