FC2ブログ
無実の始人
百合ん百合んな小説サイトwメインはリリカルなのは  苦手な方は華麗にターン
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2008/09/18(木)   CATEGORY: なのフェ中編
黒ノ召使 3話
みなさん、ごきげんよう(`・ω・´)ノ

地霊殿が発売されて、テンションハイです。
につけても、かぐやはかわいすぎる…
姫かわいいよ、姫www

では、追記より「黒ノ召使 3話」です~

*******************
黒の召使 3話
*******************




アリシアが女王を務める黄の国が、緑の国を滅ぼすのに時間はかからなかった。
あたりかまわず民家を燃やし、黄の国の軍隊は城へと徐々に迫っていく。







そんな緑の国の街のはずれ、大きな公園の近くの一軒家にフェイトの姿はあった。
わざと汚い布きれを羽織り、顔を隠すために帽子を深くかぶっている。一見はただの男の子だ。

その手に握られているのは、鋭利なナイフ。

そのナイフを突き付けられているのは、亜麻色の髪をサイドでポニーにした16歳くらいの女の子。

この間、緑の国でフェイトが一目ぼれをした少女…高町なのはだ。
彼女は、急にそんなものを突き付けられて、腰をぬかして床にへたれこんでいる。


蒼の目に映るは恐怖。








「あなたを…殺しに来ました。」


蒼の目を見降ろす、真紅の瞳。








フェイトのナイフはかすかにゆれていた。






恐怖で震える声でのなのははフェイトに尋ねる。

「私…なにか個人的に殺されるようなことをしましたか?それに…あなたは、この間の会議の前の時にあった人ですよね?」

「えぇ…、私は、黄の国の召使です。
それと…あなたは、なにもしていません…。」

ただ、普通の女の子として生きていただけ。自由に考えたり、自由に恋したり…
なにも悪いことはしていない。


けど…それが黄の国の女王の反感を買ってしまった。








「でも、私はあなたを殺さなければ…ならないんです。」









(泣いちゃダメだ…。)

フェイトの声はすでに震えていた。
なのはとは違う感情からくる振動。

恐怖ではなく、悲しみ。


「お願いです…死んでください…っ!」
ナイフを握る手に力を入れる。






























「なんで…あなたは泣いてるの?」


















「…っ!?」
突然のことに、フェイトはナイフをこぼした。



しかし、気を取り直して殺人道具を拾いながら…
「…言っても…たぶん意味がない。」

ぶっきらぼうに、眼をそらして言う。







すると次の瞬間、へたり込んでいたなのはの腕が伸びてきた。






やさしい両手がフェイトの顔を包む。

白くて、しなやかな指…とっても暖かい。



「教えて?」


自分のすべてが許されるとフェイトは思ってしまうくらい、その手は気持ちよかった。










フェイトの中で愛が忠誠心に勝った。














(あなたが好きなんです…だから…)












「あなたを…殺したくない…。」









フェイトの真紅の瞳から涙があふれ、
みっともないくらいの量が頬を伝い、彼女のスカートにおちてゆく。
まるで、絶え間なくふりつづける雨のように。


「やっぱり、あなたは優しい子だったんだね。」
にこりと、花のように彼女は笑った。
そう、太陽のようにサンサンと輝く、ひまわりのような笑顔。

アリシアの笑顔にしか咲かないと思っていた夏の花が、彼女の頬笑みに咲いた。










「私、なのは。高町なのは。あなたの名前は?」
「フェイト…。」
「フェイトちゃんね!」








「えっと…。あなたは…何がしたいんですか?私があなたを殺したくなくても、殺さなきゃいけないことに変わりないんです。」


「ん~、そう言われるとなんでだろ…?にゃはは、きっとフェイトちゃんに一回でもいいから名前を呼んでもらいたかっただけかもね。」

顔を火照らせて、頬を掻きながら言う。
好きな人にそんなことを言われて、照れない人間はそこにはいなかった。

「う…あ…。」
言葉にならない声を出すフェイト。


















「フェイトちゃん…私の名前を呼んで?」























「な…、なのは…。」






















「ありがとうフェイトちゃん!」


「…。」
これから、殺さなきゃいけない相手にありがとうと言われるなんて誰も想像できないだろう。
フェイトもまた、感謝してくれた相手に何かを言うことができなかった。









でも、そのことが任務遂行の邪魔には到底なりえない。


(ゴメン、なのは…)






フェイトは、近くにあった少し重そうな花瓶をもつと力の限り振り上げる。
降ろす先は、なのはの頭上。




















ガシャンッ!











花瓶のかけらと、花瓶に入っていた水が床に散った。
血が、水にしみて床を赤に染め上げていく。












****************











「で?なんでフェイトはあの娘を生かしたまま連れて帰ってきたの?」

フェイトは女王様に頭を垂れたままで答える。
「アリシアの反感を買った人に、簡単に死なれるのはアリシアが不満かなって思って。」

心臓をバクバクさせながら、なのはを花瓶で気絶させた時からずっと考えていた嘘を吐きだした。





緑の国へ出かけてから日から数日後、フェイトは彼女を連れて黄の国の城に戻ってきた。

あの日、フェイトは…

少し血を流させてしまったが、花瓶を振り落とすことにより、なのはを気絶させて城に連れ帰ることにした。

なのはを、少しでも生き延びさせるために…

あの時、もしなのはを逃がしていたとしても、黄の国の軍隊が一般市民まで標的にして進行していたため、必ずしも安全ではなかった。また、黄の国で逃がそうとしてもこの国に身寄りがなかったらのたれ死ぬ、もしくはいかがわしくない職に就けさせられるのがオチだ。
だから、少しでも自分の目の届く場所なら、と判断したのだった。




「まぁ、それでもいいよ。どうせ、あの井戸のような牢獄に突っ込んだんだよね?ご飯を与えなきゃそのうち死ぬよ。あそこなら、死体も回収しなくていいし。」
真っ赤な紅茶の飲みながら、優雅にアリシアは答える。






(まぁ、そのご飯は私が与え続けるけどね…。)

それに、なのはがさみしがらないように毎日牢屋まで行って話しかけてあげる…
退屈にならないように、本も貸してあげる…


そして、いつの日か逃がしてあげよう。
もう一度、彼女が自由に恋できるように…










「あら、おやつの時間だわ。」





















「今日のおやつは、ブリオッシュだよ。」

















(ごめんね、アリシア。)
スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*3 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

水面の月 | URL | 2008/09/18(木) 22:00 [EDIT]
初コメさせて頂きます、水面の月という者です^^

前々からこのサイトに通ってはいたのですが、引っ込み思案な者でやっとコメントした限りです^^;

『君がいて』を読んで思わず涙が出てきました><
もう最終話とか・・・すごかったです(涙腺的なものが)

今連載されている2つの作品も毎回楽しみにしてます^^
これからも頑張ってください。応援してます!!
ではではー
● やってくれますね
魔ぎゅなむ | URL | 2008/09/19(金) 13:32 [EDIT]
 ふぅ、前回のラストだとなのはさんが……と、思いましたが、まさかこういう展開になるとは予想外でした。
 さすがは吉野さん、侮れませんね(汗
 そして、この先の展開がまた楽しみになってきました。なので、続きも期待しています。
 それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。

吉野 | URL | 2008/09/19(金) 22:36 [EDIT]
>水面の月様♪
初めまして(*´∀`*)直接話すのはこれが初めてですね><足跡や他のサイト様のコメなどでお見かけてしていましたw

こんな辺境に、通っていただきありがとうございます!!((感涙
実は自分も引っ込み思案でして…水面の月さんのところにコメントしかけて 今まで逃げていた次第です((汗 すいませんー!!

お褒めいただきありがとうございますoyz彡『君がいて』は…いつかアナザーエンドで書いても面白いかな~なんて思ったりwwもちろん、感動系は前提ですwww

はい!これからも中編と、放置してある長編の更新も頑張りますwww水面の月様も、頑張ってください!!全力で応援してます☆
素敵なコメントありがとうございました♪

>魔ぎゅなむ様♪
やってしまいましたww今回、かなりオリジナルストーリー入っていますので><みなさん、この展開を予想できてなかったらしいです(ニヤニヤ

侮れないってwwwうちいつ侮れないことしたんですかー?!あ、いつもということですか?wwww

続きも頑張ります!ぜひ、最終話までお付き合いください!!(ヘコヘコ
魔ぎゅなむさんも、サイトの更新頑張ってくださいね★
素敵コメントありがとうございました~♪



TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 無実の始人. all rights reserved. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。