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無実の始人
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DATE: 2008/09/09(火)   CATEGORY: なのフェ中編
黒ノ召使 1話
長編を楽しみにしている皆様、大変申し訳ございませんoyz彡
ここで、ひとつ中編をはさみます><

最近、鏡○レンの悪ノ召使にどっぷりはまりました。泣きました。これで、ss書きたい衝動に駆られました。

それで、初めて聞いた時たまたまメッセをしてたeminさんに勧めたのです。
そしたら、eminさんも気に入ってくださって…

この中編は、悪ノ召使をなのはに配役を変えてssにしましょうという、eminさんとの合同企画ですw
え~、それぞれの解釈があるのできっと、全く違うお話になるでしょう(´・ω・`)<キットネ…
eminさんは、原稿でお忙しいためうpするのが遅くなるとの事です~♪


これ、4話くらいで終わるかな?
そしたら、また長編書きます!!((汗

それでは追記より、「黒ノ召使 1話」です♪
元曲を聴きたい人は、悪ノ娘→悪ノ召使→リグレットメッセージの順で聞くのがおすすめ☆




君は王女。


僕は召使。


運命別つ哀れな双子。



君を守るそのためならば、僕は悪にだってなってやる。





**********
黒ノ召使 1話
**********






昔々、あるところに悪逆非道の王国と呼ばれた国の頂点に齢14の女の子が君臨していました。

名は、アリシア・テスタロッサ。

今は亡き女王直々の命で選ばれた次期後継者であり、女王と血縁関係で、こちらもすでに亡き人であるプレシア・テスタロッサの実の娘です。
女王に子供がいなかったために、近しい血縁の子供であった彼女が跡取りに選ばれたのでした。

アリシアの性格は、純粋無垢。
しかし、それはまだまだ"子供"の純粋さ。
彼女は、気にくわない人間がいれば、即刻打ち首や戦争をしかけるほど…
国民はそんな彼女に怒りの目をむけ、悲しみの涙に目をはらせました。

一日2食食べられればいいという国民とは正反対に、いつも宮殿では、豪華な食事。
そして、毎日午後3時になると、

「あら、おやつの時間だわ。」

という、アリシアのつぶやきによって、お菓子の数々が運ばれてきます。





それを運ぶのは、アリシアとそっくりな顔の召使。

名をフェイト・テスタロッサ。

アリシアの実の双子であり、この宮殿のなかで唯一のアリシアの世話役であります。
有能が故に彼女は一人でいろんな世話をしていました。

なぜ、実の双子であるはずなのに、これほど扱いが違うのか…。
それは、すでに亡き母であるプレシアにしかわかりません。
ただ一つだけわかっていることは…
プレシアがフェイトを忌み嫌っていたことぐらい。
「あなたは、私の子なんかじゃない。」と、冷たい目でいつもフェイトを見ていました。
ですが、フェイトは「アリシアの近くにいれれば…」と今の立場に納得しています。







さて、これから始まるのは一つの悲しい喜劇。
双子ゆえに笑い合い、双子ゆえに苦しんだお話です…。










**************






「アリシアはしょーらい、なにになりたい?」

避暑でやってきた郊外にある湖のほとり。
木の香りが気持ちよくて、水のせせらぎが気分を落ち着かせてくれる。

フェイトの隣に座ったアリシアは、シロツメ草で花の冠をせっせと作っていた。
5歳の女の子らしく、頬を真っ赤にして、無邪気に笑いながら。

「な~に、フェイト?きまってるじゃない、およめさんだよ~。いつか、すてきな人を見つけるの!」
「へぇ~。」
「フェイトは?」
「え?わたし?」
「うん。ほかにだれが?」
「ん~、私は…いつまでもアリシアの近くにいれたらそれでいいな…。」
「わたしも!…でも、それってなりたいことなの?」
「そうだね。なんか、ちょっとちがう…。」
「いつか、フェイトにもたいせつな人が見つかるよ!そしたら、4人でいっしょにくらそう!」
「うん!」
元気よく返事をするフェイト。


すると、アリシアの手の動きが止まり
「できた!」
と、綺麗に形づくられた花の冠がフェイトの目の前に出された。
それに、フェイトは感嘆の声と、拍手をあげる。
アリシアは、冠を一回転させてほころびがないか調べた後、




「これ、フェイトにあげる。」




フェイトの小さな頭に、ちょこんとそれを乗せた。
そんなことを予想していなかったフェイトは、キョトンとした目でアリシアをみる。



「こないだ、わたしたちがうらまちにまよいこんだ時に、わたしを助けてくれたよね?あの、シグナムとかいうこわいおんなのこから…。」
思いだされるのは、ピンク色の髪を後ろで束ね、小型ナイフを持った自分たちより少し年上の女の子。


アリシアが冒険と称して入り込んでしまった、裏街でからまれてしまったのだ。
裏街は、王国の事をよく思ってない人が多いから、「近付いちゃダメよ。」と言われていたのに。


「わたしをかばった時に、くびのうらをすこし切られちゃったよね。ごめんね、フェイト…。」
しだいに、アリシアの目に涙が溜まってくる。
それをみてフェイトはオドオドすることしかできなかった。

「だ、…だいじょうぶだよ!!」

どうしていいかわからない状態から、振り絞るように大きな声を出す。
それを受けて、アリシアは目を丸くさせた。
そして、フェイトにこれ以上気を使わせたくなくて、この話題にそれ以上踏み込もうとはせず、人差し指で溜まった涙を拭うとひまわりのように笑った。



「ありがとう!フェイ…」



ふと、アリシアの後ろから影が彼女を包んだ。
顔をあげれば、数人の大人たち。
後ろの方には、大臣達が何かを話しながらこちらを見ていた。
アリシアは、急に自分の周りにだけ、人型の影ができたことにビックリして目を見開いている。

「アリシア、女王様とお母さんが呼んでいる。こっちへきなさい。」

そういって、大人達は優しくアリシアを立たせて手をひっぱっていった。





自分は、一人湖のほとりに残されたまま…。







頭に乗せられた、花の冠の匂いがやっと自分の鼻孔に匂った。








*************









「女王様、もうじき紫の国は落ちましょう。しばし、おまちください。」
豪華な鎧を着た男が一人、女王と呼ばれた14歳くらいの女の子に膝まづいていた。
「うん。」
「兵たちもだいぶ、疲れてきました。…とりあえずこの戦争は、早く終わらせます。
ですが、今度はこの国民達の状態がたいぶ良くないかと…。餓死するギリギリですし、栄養失調で倒れるものも多いと聞きました。それに、反乱を起こすという噂も聞きました。」

「だったら国民達に反乱させるお金も、体力もなくさせれば?」

女王の言葉に、男は思わず顔をあげる。
「ということは、増税や食糧の買占めでしょうか?」
「それは、あなたにまかせるよ。
…あら、おやつの時間だわ。もう下がって。」
「はっ!」
ガシャンと鎧が音をたてて、男は再び頭をたれた。


「フェイトのところに行ってくるね。」
見ただけで、高級とわかる椅子からピョンと女の子は降りて、男の横を通り抜けていく。

「じゃぁ、いい報告期待してる。」
そういって、バタンと音がしてドアがしまった。





男は、膝まづいた格好のまま動こうとしない。



「この国はもう終わるかもしれない…」



















「フェイト~、今日のおやつは?」

ここは、女王の部屋。
豪華絢爛な家具がところせましと並べられ、そこかしこでキラキラと輝いている。
部屋の真ん中にはテーブルがあり、その横にフェイトは背筋を伸ばして立っていた。

「城下一のパティシエの作った、ミルフィーユでございます。」
「言い方が固い~。2人の時はいつもどおりでいいのに。」
頬を膨らませながらアリシアは拗ねるのに対して、フェイトは少しうろたえた様子だ。

「しかし、ここは一応…」
「私がいいって言ってるの~。」
ジト目でアリシアが迫ってきて、ますますフェイトは困った顔をする。
そして、


「わかったよ、アリシア…」



ついにフェイトは観念した。

「ふふん♪」
勝ち誇ったような、満足したような顔でアリシアは、テーブルにつく。
「おやつの時間は、いつも2人きりなんだから昔のままでいいっていってるのに。」
「でも、今は全然身分が違うよ?アリシアは、女王様。私はただの召使。」
「けど、姉妹なことに変わりはないよね?」
「…うん。」
会話をしながらも、フェイトは紅茶を淹れていく。

今日は、ダージリン。

カシャンという音をたてて、フェイトはアリシアの前に紅茶の入ったカップとケーキを置いた。
「さっ、おやつの時間だよ。」
「いただきます。」
フォークを右手にもち、嬉しそうな顔でミルフィーユを壊してゆく。
そんな顔を見てフェイトは、やはりただの14歳なんだな、としみじみ思ってしまった。





今、城下の町ではアリシアの評判がよくない。
フェイトは、いつか彼女の身になにか起こるのではないかと心配であった。

こんな無邪気な顔を見ていると、この子のなにが悪いのだろうと思ってしまう。
大臣たちが、政治を執り行うには幼いアリシアを利用してるだけなんじゃないか?
そんな、自分の知らないところまで想像がいってしまうのだ。

ちょっと心配しすぎかな?とは思っている。

でも、彼女の召使になったころに私は決めた…
世界のすべてがアリシアの敵になっても、彼女の笑顔を守ってみせると…。
たとえ、自分が悪の化身になろうとも…。





「あ、この紅茶おいしいね!フェイト。」
カップから口を離して、こちらを向いてひまわりのように笑うのは巷で悪魔と呼ばれている少女。
「ありがとう。緑の国の北のほうでとれた茶葉らしいよ。」
「たしか、今度そこで会議があったよね?」
「うん。今度私も付き添って行くことになってる。」

頭の中のスケジュール帳から、予定をひっぱってくる。
どうやらその会議は国同士、友好のためのようなものらしい。


「それで、その会議には青の国の人もくると…。」


自分で言って、ニヤニヤと笑うアリシア。
アリシアは、ずっと前に見かけた青の国の騎士団長に好意をもっているのだ。


「アリシア、ホントに好きなんだね。」
「うん!会えたら、話しかけたいな~。」
フェイトと同じ顔が、満面の笑みで笑う。


彼女がこんなに晴れやかな笑顔なのは、絶対に結ばれることがないとわかっていないから…女王ならなんでもできると思っている。


そう考えて、ふとあることを思い出した。

彼女が真実に気づいたときに心の拠り所となるように伝えておきたいお話。




「そういえば、アイルスっていう港町に昔からある言い伝えがあるんだって。」
「へ~、なにそれ?」



「願いを書いた羊皮紙をガラスの小瓶に入れて、海に流せばいつの日かその願いはいつの日か思いは実るっていう言い伝えだよ。」


「ふ~ん、それは愚かだね。ただ願うだけじゃなにも変えられないよ。努力しなくちゃ。」
紅茶に口をつけてアリシアはツンと言い放つ。

フェイトは、今は仕方ないか、と困ったような笑顔をして「そうだね。」とうなづいた。






(それでも、何かに頼りたいときがあるんだよ…自分じゃどうにもならないこととかね……)
















****************









「フェイトー、買い物したいー!」

後方でアリシアが呼ぶ声がする。振り返れば、ウィンドウを指してムッスーと膨れ顔の女王様がいた。

今日は、緑の国での3国合同会議2日目。まだ、会議が始まるまで少し時間があったから、買物はしないという条件付きで二人で散歩に出かけたのだ。もちろん、後方に隠れるようにして護衛は付いてきているが…。


「そんなこと言ったって、時間がないんですから急ぎますよ?」
フェイトは後ろに叫ぶと、アリシアはスカートのすそを掴んでかたまってしまった。

まったく手間のかかる少女だな、なんて苦笑しながらフェイトはUターンをする。
そして、ハンカチの横にしまった財布を鞄から取り出しながら、中身があったかどうか確認した。




ーパサッ




「買ったらすぐ戻りますよ?」
「うん!さすが私の…」


そこまで言って、アリシアはフェイトを驚いたような眼で見つめた。


何なんだろうと思いながら、自分たちの後ろから付いてきているはずの護衛たちがアリシアの保護に動かないことから、自分の命の危険ではないと察する。
自分が殺されてもあの人達にとって全然かまわないが、自分を殺したあとアリシアが誘拐されたらシャレにならない。
だから、護衛が動かないことから命の危険ではないと悟ったのだ。



フェイトは、安心してゆっくりと振り返った。





















「ハンカチ…落しましたよ?」























そこにいたのは、亜麻色の髪をサイドでポニーテールにした同い年くらいの女の子。









ートクンッ











フェイトを呼んだやさしい声。

フェイトに向けられたやさしい笑顔。

フェイトをまっすぐ見つめる蒼の瞳。




一瞬で、フェイトは自分が恋に落ちたと理解した。










「あ、あ、あの…ありがとうございます。」
どもりながら、フェイトは感謝するので精一杯だった。




「なのはちゃん、そろそろいくで~。会議に間に合わへんわ。」



ここで初めてフェイトは、アリシアが自分を見て驚いたのではないのだと理解した。

なのはと呼ばれたポニーテールの少女を呼んだのは、なのはの後方に立っていた青の国の騎士団長だったのだ。


「…。」




「なのはちゃん?」
「え?あ、は~い、はやてちゃん。」
もう一度呼ばれてハッ驚き、なのはは騎士団長であるはやての方に振り返った。








一瞬、フェイトの方を横目でみてから、なのはは歩き出す。






はやてと一緒に、楽しそう並んで歩きながら…














最初は心がチクリと痛み、二人が遠ざかるにつれてズキンズキンと激しく痛む。
仲良さそうに歩いていく姿を直視できなくなったフェイトは、逃げるように背を向けた。
逃げた先にあったのは、同じように暗い顔をした姉。

恋する相手は違えども、自分と同じ思いをしているのだと瞬時にわかった。







(また、彼女に会いたいな…)







目の前にいる自分の心を、まだ知らないフェイトは純粋にそう願った。











*********************
アリシアごめんよー!!
君がわがままな子じゃないとはわかっているんだ!もちろん、フェイトよりは…(ry


それと、長編を楽しみにしているみなさんは、今しばしお待ちを><
ストーリーはできてるんですよー((汗
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