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無実の始人
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君がいて 最終話





君がいて








私がいる







追記より、「君がいて 最終話」
作者のわがままですが、これを聞きながらみてくださると光栄です。




**********
君がいて 最終話
**********





「なのは。」

「なに?フェイトちゃん。」

「ありがとう。」

「なにが?」

「私なんかと一緒になってくれて。」




真白な…何もかもが淡く見える病室。




「なのは、なんで泣いてるの?」

そっと頬をなでるあなた。

泣いている私。

何も言えず、ただ嗚咽だけがむなしく響く。




お礼を言わなくちゃ。

私こそお礼を言わなくちゃ。

こんな私と一緒になってくれた君に。

幸せにしてくれてありがとうって。





なのに、なんで…

なのに、なんでこの口は何も言えないの?

言いたいことも言えない口なんていらない。

ほら、また彼女に心配させてしまったじゃない。

やさしい、触れるだけのキスをこの唇にくれる。





「なのはに会えて、私は本当によかった…
本当に…愛してるから。」












*****






それが一週間前の出来事。





「おい、73番の薬もってこい!」

「ダメです、先生!心拍数低下!」

「くそ…っ!」



忙しくフェイトちゃんの周りを行き来する先生や、看護師さんたちを私は遠くに見ていた。



ここは、病院の処置室。
私も、そこの中に入れてもらえてはいるのだが、彼女をを助けられる人達の邪魔になってはいけないと、部屋の片隅で突っ立っていた。



いや、不安にあてられ動くことすらできなかった、と言った方がいい。

不安が私を押しつぶす。




こんな現実、いますぐ消え去ってほしい。
彼女のいない世界なんていらない。





「高町さん。」


ふと、現実が私に呼びかけた。

目の前には、手術用の帽子を脱いだ先生の姿。



「手を…握ってあげてください。」


気がつけば

看護師さんたちは












医療器具の片付けを始めていた。














「待って下さい!」



先生にすがりつくように声を上げる。

「まだ、彼女は生きてます!見捨てないでください!」


私の叫び声のような声に、周りの看護師さんたちは振り返る。








「助けてください!」






私の




一番の願い。






















しかし、それは先生のさびしく、冷たいまなざしによって













叶わないんだ。











と、私は悟った。




























「手を…握ってあげてください…っ。」



先生と、看護師さん達が花道をつくるように

フェイトちゃんと私を結ぶ道をあける。







「フェイトちゃん…。」

呼びかけると、麻酔の効いてない彼女は私を見つめた。


そして、かすかに指先を動かす。

「こっちにきて?」、「手を握って?」と言うように。




私は、急いで彼女の手を握りしめにいった。









彼女の隣にいきたくて。

これからも隣で笑っていたくて。

彼女と幸せになりたくて。


救いたい。






世界で一番愛してる人を












助けたい。





















「あい…してるよ…、なのは…。」

















そういって、彼女は微笑んだ。















10年前のあの日のように。










































ピ------


































空しく響く電子音










「あ……ぁ……。」





笑っている彼女。



何も言わない先生。




力が抜けた彼女の手。




それでも、私の手を握る形のままで

「ここにいるよ。」と、言ってくれているようだった。











何で笑ってるの?


フェイトちゃん、本当は生きてるんでしょ?



ウソっていってよ。



置いてかないでよ。



名前を呼んでよ。



愛してるって、もう一度言ってよ。





たのむから




目を覚ましてよ




微笑んでないで、何か言って。






私を助けにきて。







あなたがいるだけで私は幸せなの。






だから…
























起きてください。




















今度生まれてくる子供を抱いてやってください。


子供に笑いかけてやってください。

















ねぇ、神様…















なんとかしてください…っ!














何か、この人は悪いことしましたか?





生まれた時から苦しんで




その報いもまだ、全部返してもらってないんじゃないんですか?








私からこの人を奪わないで













カミサマ、この人を返して…っ!











































無機質な電子音がむなしく処置室に響く。








彼女は私の手を握りしめて逝ってしまった。

















*****








「なのは、私は生まれてきてよかった。
プレシア母さんに造ってもらって、この世に生まれてこれて幸せだった。
たくさん辛いこととか、苦しいこともあったよ。でも、なのはがいてくれたから、立ち上がることができた。
私は、生まれてきた幸せを神様と、母さん…そしてなのはに感謝したい。


愛してるよ、なのは。」



私は、そっとバルディッシュに残された録音メッセージを停止する。














あの日から1年…



子供が生まれました。




元気な女の子です。








あなたに、そっくりですよ。







ホント、あなたそのものみたい。













全然私に似てなくてちょっとくやしいくらいです。









でも、ただ一か所だけ…







蒼い目だけは、私の子供って証拠ですよ。





















あなたは今どこで、何をしていますか?





私たちは、なんとか生きてます。









あなたも遠くから…















見守っていてください。


















そして、











次の未来でも私と一緒になってください。







今度こそ、みんなで幸せになりましょう。










「ママー。」

「ん?どうしたの、ヴィヴィオ。」

「いないのー。」

「何が?」




「お姉ちゃん。」






「あぁ、それなら…」










『私が悪い意味での運命なら、この子には美しい希望を…
そういう意味をこめて…』















「美希ー、置いてっちゃうよー?」











美しい未来を







**************
本編はこれにて終了です。
エピローグを今度うpしますので、それが本当のラストです。




さらに、今日でサイト開設一か月です。
みなさん、こんなちんけなサイトにお越しいただいき、誠にありがとうございます!!
今後も粉骨砕身の覚悟で、頑張らせていただきます!






そして、ちょっと暗い話ですが(↓それでもよいという方は下へ






























今日は吉野の同級生の命日です。

今から、お墓参り行ってきます。
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COMMENT

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椎名 | URL | 2008/07/10(木) 22:26 [EDIT]
ゴロンゴロン・・・フェイトさんが死んじゃった~ゴロンゴロン・・・部屋を悲しみのあまり転がっています。

キリル | URL | 2008/07/10(木) 23:57 [EDIT]
あぁ・・・やっぱり予想通りだぁ・・・
それでもフェイトの遺志を受け継いで生き続けるなのはさんはえらいです
名前も予想通りで転がったさ!(待て
エピローグも待ち遠しいです

同級生の冥福をお祈りします・・・

吉野 | URL | 2008/07/11(金) 02:05 [EDIT]
>椎名様
初めまして、管理人の吉野と申します(´∀`)
えぇ、お亡くなりになりました。。死ネタは嫌われるの覚悟です>< 
こういうのを見た後は、どうしても何か心の中がポカーンってしちゃいますよね(しなかったらすいません

思う存分、趣くままに、部屋の中を転がればいいと思います!!(コラ

素敵なコメントありがとうございました♪


>キリル様
予想通りですいません…私、ひねりがないことで有名ですから!!(ドコでだ
まぁ、途中ラストを変えようか悩んだんですが、そこは元ネタに忠実にいこうと思いましてww

なのはさんは、強いです。
きっとフェイトさんがいなくなってからすぐは、仕事場にも出ず、ご飯も食べなかったんだろうと思いますが。でも、そこで八神家のみんなや、ユーノ君、ハラオウン家のみなさんに支えてもらって、立ち直ったのかなって。子供のこと気にしろ、とか言われたり。

やはり、名前は予想通りでしたかww
まぁ、わかりやすいですしね(^^)的中過ぎて、転がってしまったのも無理ありません☆

エピローグはすぐできるので、土曜日くらいにでもうp予定です。

お気づかいありがとうございますm(_ _)m

素敵なコメントをありがとうございました♪

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