FC2ブログ
無実の始人
百合ん百合んな小説サイトwメインはリリカルなのは  苦手な方は華麗にターン
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2009/10/16(金)   CATEGORY: 短編なのフェ
<<最近どうも、右手中指の指毛が生えてくるのが早い>>
なのはの映画…
前売り券はいろいろと卑怯だと思う。
なんでしょう、前売り券だけで7~8種類ある映画って。
ドラマCDと、劇場特典だけだと思ってたのにorz


ということで、長いこと新作お待たせです。

SSあげること知ってた人、遅れて大変
もーしわけなーい=ω=



ちょいエロい表現あり。

追記から、なのふぇss
<<最近どうも、右手中指の指毛が生えてくるのが早い>>
あ、タイトルと中身全く関係ないっすw














<<最近どうも、右手中指の指毛が生えてくるのが早い>>



最近、どうしてかあの時の夢ばかり見るようになった。
私の視界が、すべて赤に染まる。
黒く、時たま白がチラつく空は、五本の肉片を伸ばしても遠ざかっていく。
魔力を飛行の維持に回し、地面への墜落だけは避けようとするが、力をコントロールすることすらも痛くてできない。
私を呼ぶ声。
気がついたら、息もできなくなった。

そして、ここで目が覚めるのだ。
酸素を大量に肺へ取り込んだまま。





「大丈夫? なのは」
紅い瞳が私の網膜に焼きつく。金髪の奥に、二人で暮らす隊舎の薄暗い天井が見えたが、しだいにぼやけていく視界で、それははっきりと見えなくなった。
イキガデキナイ…
そう言いたくても、うまく喋れない。次々と肺胞から戻ってきた空気が狭い気道を押し上げるのだ。喉の最後の最後のところでうまく外に出せず…ヒョッヒョと、かすれるように薄く息がでていく。
タスケテ
耳が熱くなり、目じりに体温と同じものが浮き出た。
痺れる手足で、弱々しく彼女の身体を叩く。
私のSOSサインはきちんと、届くだろうか。
揺れる世界、焦点の合わないピント、世界がまるで平行世界と入れ替わる最中の中にいる気分だ。
そんな中で彼女の顔なんてもう、見ることはできない。
だけど、キーンと耳鳴りのする奥に彼女を拾った。
「過…呼吸…だよね…? え、と…紙袋は…、あ!そういえば、こないだ見た漫画で!!」
彼女の慌てふためる声を余所に、しだいに水に落ちていく意識。声の代わりに痛いと訴える涙が溢れ、こぼれ、流れていく。
そして、頬先に溜まった大きな水滴が落ちる瞬間だった。

やわらかい感触が口の辺りを包んだのだ。

かすかな吐息が漏れる。鼻にかかるような音。
触れられたと認知した一瞬、身体全体に力が入る。その後、苦しさから足を何度も前後させた。シーツの波が次々とできては消えていくのが、足の小指で感じ取れる。
それだけではない、彼女の顔が差し迫っているであろう辺りの皮膚では、他人の36℃の温度を感じ、熱ではない”熱”をもっていった。
触れられない部分の皮膚すべてが、彼女に反応しているのがわかる。鳥肌を立たせ、少しでも彼女に近づいていこうと。

しだいに、普通の意味で苦しくなってきた。

「ん、んん…んー…っ」
足の前後運動だけでは足りない。苦しみを発散させる場所が、もっと欲しくて、さらに身体全体をうねられる。
そうすることで、決して、彼女の看病から逃げたいわけではないのに、吸えもしない呼吸を求めて、何度も彼女の口内から離れてしてしまった。
しかし、その度、優しい紙袋の代わりは何度も追いかけてきてくれる。
唇に触れられるたび、力を入れ、膝の皿を合わせるように閉じる足。
涙の通り道は、新しい路を切り開いていかねばならないほどの、水が押し寄せていた。

絶頂はほどなくしてやってきた。
気道から出てきた空気が、巻きあがっている舌にあたり、口内に残る少ない逃げ道を我先にと逃げていく。
これほどまでに、舌を切り落としてしまいたいと思ったことはない。
意識としては、普段の位置に押さえつけているつもりなのだ。だけど、力を入れて踏ん張ろうとすれば、勝手に巻きあがって邪魔をする。
ホントニ、クルシイ…
頭のてっぺんに何かが到達して、意識が飛ぶ直前、熱いものが私の口内に入ってきた。
それは、私のそれよりもあたたかくやわらかい。
なぜ、そんなのことが鮮明にわかるのかって?
なぜなら、それは無意識に巻きあがる私のそれを直接押さえつけ、空気の通り道を拡張したからだ。
だいぶ、楽に紙袋の代わりへ空気を送れるようになった。


楽になったことが、相手にも伝わったらしく、しばらくは理由もないのにお互いの舌で遊んでいた。
いや、理由がないというのもおかしいか。触れたい欲求にお互い駆られて、細かい粒の感覚を楽しんでいたとも言いかえられる。
でも、終わりはくるもので、
「なのは、大丈夫?」
ソッと、口の中から36・7度が消え、36.6度の息がかかった。
さびしさ、物足りなさが押し寄せて、キュッと内太ももに力が入る。
「フェイト、ちゃん、ふかい方の、キスを、してから、聞くかなぁ?」
私のしゃべり方は思ったよりも覚束ない、細切れな喋りだった。過呼吸のせいだ、ということにしておこう。
「え、あ、ごめん…我慢が…」
「うん、いいの。私も触りたかったから」
そんな言葉を吐いて、私達はもう一度、軽いついばみをした。
「はー…でも、びっくりしたよ。過呼吸なんてさ」
そういって、今まで私の上にいた彼女は、隣のスペースへゴロンと寝ころぶ。ため息が揺れているところからすると、本当に心配をかけてしまったらしい。
様子を窺おうと思って、左を向いた先には、ちょうど、目の前に彼女の細長い5本の肉片があった。
まだ少し震える指で、一番小さいのを軽くつまんでみる。
「…ありがと、フェイトちゃん」
彼女の不器用な笑顔。
どういたしましてを言う代わりの、強い抱擁の中で思った。


今は落ち着かないこの鼓動を、揺れるのを肌で感じながら、耳元で聞きながら、

眠りについたのなら、


きっと、




あの夢の中で黒い天使が助けにきてくれるかもしれない。
スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*2 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2009/10/16(金) 17:59 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

yoshino | URL | 2009/10/17(土) 20:39 [EDIT]
長い間留守にしていてすいません(((汗
すぐに反応が返ってくるなんて思ってなかったので、かなり嬉しいです(*´∀`*)

愛ゆえか、よくある事かはあまり考えずに書いてしまったので…
よくあることだったら、あんなことが毎夜行われてるんですよね(グフフ←
なのはさんには、悪いですが、よくあることだったらいry

実は、私もあまり過呼吸については知らなかったりします><
エヴァの漫画をみた程度、また書く際にググったくらいです…
タオルという手もあるんですか(´Д`*)勉強になりますっ

勢いでいろいろさせちゃおうかと思ったんですが、書けませんでした(テヘ☆

素敵コメントありがとうございましたw
(ネット界が久しぶりなので、もし失礼な表現がありましたらお詫びいたします)

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 無実の始人. all rights reserved. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。